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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜の帰りが朝だったため、7時からやってる家の近くのGS(グループサウンズではない)に車を洗車に出した。前回もそうだったように思うが、天気が良かった日中なのに夜には雨が降った。ちょいとセクシーに濡れたテールを撫でて車を後に、金曜の店を開けた。

まだ誰もいない週末の店で僕は、昨日の店での男3人、閉店間際の話を思い出していた。伊藤剛臣と苑田右二、また神戸製鋼である。2時を過ぎたあの時間ともなると、今まで話してきた真剣な話もどこかへ消え失せて、毎度の事ながらどうしても身につまされる?話になってしまう。

「お前もう30だろ、30はやばいぜぇ 彼女はいねぇのかよ……そりゃ、もっとやばいぜぇ〜 ねぇ志賀さん、やばいと思いません?」

と、タケは苑田に言い、来年40歳の僕が隣にいるのをすっかり忘れている。こいつのイイところでもあるのだが、タケは一つのことだけの集中力には人並み優れているが、要は「ながら」ができない奴である。僕の方を見てニヤニヤ笑う苑田に気付いて、「えぇ〜!志賀さん、来年40じゃん 結婚しないんですか?」とフォローをするも時すでに遅し、である。

「40歳」の壁、いや翳り、いや大台……なんかネガティブな表現だな。確かに、学生時代「30歳」と言えば立派なおっさんだったし、その上をいく「40歳」というイメージなどやはり後ろ向きで、人生の復路を駆け下りてゆくものでしかなかった。但し実際の話、その「下山」には前向きの一戸建てであったり、嫁と子供であったり、役職であったり、社会的地位であったり……背負うモノは確実に若かりし頃より増えてゆく。それは年を取るにつれて、必要でもありステイタスでもあるわけだから、明らかに今の僕とは違っている。

しかし卑下してるのではない。僕は「30」の時に震災に遭い、この店を始めた。「40」までの1年と数ヶ月で、何を身につけるか、そして何をまた始められるかと考えたときに、今はその答えや展望を描けてはいないだけである。

男の成人は多分「30」だ。だとすると「40」という年齢がやばいのではなく、成人して10年経って何も残せない、ただなんとなく年を取ることが『ヤバイ』のだと思う。もっと言えばそれが二十歳であろうが、男でなかろうが、大人でなかろうが、日々を生きることに「なんとなく」は、とてつもなくやばいことなのだ。

でも、のほほんと生きてきたつもりはない。考えてみると僕には「あの時こうすればよかったなぁ」と思うことが、一つもないんだよね。

それは「40」を前にしたって、相変わらず幸せなことなんだと思ってる。


※本日のダジャレー男爵・伝言板
【大阪のミナミに、神戸製鋼の面々が歩いていた 向こうからやってくる、いかにも「コレ系」の男性にすれ違いざま、伊藤剛臣は……

「あっ!ヤクザだ」と言ってしまう奴である (そのあと、その辺の仕組みは解る関西人の中道は、そのおっさんに謝り倒したそうである)】

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