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■ 中毒性日記 2003
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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日曜日。梅雨が明ければ、そないに見えんでもええがなと突っ込んだくらい家からの見通しがいい。神戸・塩屋から、関空や和歌山方面の山並みが肉眼でハッキリと見える。僕が幼稚園から視力2.0だということを除いても、これほどの景色は年に数回のことだ。見ることのできたのはラッキーやね。

土曜の店が終わった朝方、ロイホの禁煙席で昨日の日記を書いた。いつ書いてるの?の質問が相も変わらずあったりするが「思い立った時」が正解なので、書こうと思って書いているのではない。デザインだって、いい話をする時だって、「さぁ、やるぞ!」で対峙すると大抵上手くいかないものだ。ちなみに「ロイホ」はロイヤリティ・ほくほく顔(死語)の略ではない。

朝の天気は曇りがちではある。しかし、梅雨のそれとは明らかに違う青空が見え隠れする。例年にこのパターンでの帰りには、「海でも行くかぁ〜」とこのまま須磨や塩屋の海に飛び込むところだが冷夏である。短い夏に、僕のひと夏の体験・アバンチュールはあるのだろうか。分かってる、死語だ。

僕は元来「悪戯好きのええかっこしぃ」である。「イイ話をしてるなぁ〜」と人が真剣に聞いてくれている度に真面目が恥ずかしくなって、すぐにオチを付けたがる性格でもある。海に行くのは諦めたけれど、須磨にある病院を訪ねることにした。週末入院をしたスポーツ選手を見舞う、朝7時である。

箱には「負けるな、○○!」と書いて詰め所に置いていこうかと思ってた。中には、最近通販で手に入れた「都こんぶあられ」と、さっきまでいたファミレスのガムシロップ、それらをお客様から戴いたクッキーボックスに入れて去る。ヤツはそれを受け取って「おぉ〜、志賀さん(目を潤ませながら)」そして「なんじゃこりゃ?」の予定だった。

「検温の時間なので起きてると思いますよ 会ってあげてください」と看護婦さんに言われ、結局寝ているヤツを起こした。包帯でくるまれた足を見ながら二言三言交わした後は、そのまま寝かせてやった。いつも思う。こんな時に「頑張れ」なんて言葉はとても投げかけてやれない。話せただけでよかったと思う。

こういった境遇での、一線級のスポーツ選手から感じ取ることはいつも同じだ。彼らは辛い・しんどいに到るボーダーラインが非常に高い。気持ちの切り替えのキャパシティと言ってもいい。ヤツらは大きく、いつも強い。

また、自分を見つめ直す切っ掛けを与えてくれた。
僕なんて、まだまだ頑張れる。


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加納町 志賀とはどんなヤツ?
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