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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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昨日書いたほど暑くなかった気候である。いよいよ秋だ。

さて、店の話。

最初は、胡散臭い人だなと思った。僕等関西人から見たら江戸っ子弁とでも言うべき口調で、老若男女誰もが知ってる飲料メーカー(僕がTシャツのデザインを担当している)の兵庫販社、50歳の社長を掴まえて「もっとこうしなきゃだめだ!」と語ってる。その男性はおそらくは60歳くらいだろう。社長は子供のように「中途半端なコンサルより、ずっとタメになります」と頷くばかりだった。

盗み聞きしてしまうのは、お代わりのタイミングを計るホテル時代からの癖だ。その男性が名士の出で、全国をこうして回ってる人であることは解った。それはタバコの吸い方や酒の飲み方、振る舞いでも判る。僕のよく知る50歳の社長が、全幅の信頼を抱きながら「今日はご一緒できて良かったです」と笑ってた。

「この店は、どういう想いの店なのですか?」

矛先が僕に向くと、いつものように店は家だと思ってることや、ドア一枚の敷居はどの店にでもあって、こうして互いに話すことで「また来ていただきたい」「また来よう」というコンセンサスができると思ってるという旨の話をした。

「最近の広告宣伝って、その対象に迎合しているモノも多いですよね 万人にアピールして、そこから幾つかを取り込めばいい的な…… もっと間口が狭くてもいいと思うんです 僕の店は、そういう感覚を持っていたい」

そう話すと男性は、

「そういう店は少なくないとダメ ここは入ったらまず暗い印象 マスターの顔もすぐには分からない でも、だんだん目が慣れてくると色んなモノが見えてくる 内装も、酒の種類も、マスターの人柄も 僕はこんな店が好きです」

僕の気持ちを知ってか、ホント、中途半端なコンサルより有り難い分析である。他に無い特別感を認めてくれた。またお会いしたいと思ったので、僕は名刺を差し出した。そしていただいた名刺で、今までの話の流れが理解できた。

男性は、その飲料メーカー本社の企画室参事だった。

いつか、御社の広告が創れたらいいですね。
そんな言葉で、僕は二人を見送った。


※今日のヒトコト
武勇伝は人が伝えることであって、自ら語ると格好悪い


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