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昨日書いたほど暑くなかった気候である。いよいよ秋だ。
さて、店の話。
最初は、胡散臭い人だなと思った。僕等関西人から見たら江戸っ子弁とでも言うべき口調で、老若男女誰もが知ってる飲料メーカー(僕がTシャツのデザインを担当している)の兵庫販社、50歳の社長を掴まえて「もっとこうしなきゃだめだ!」と語ってる。その男性はおそらくは60歳くらいだろう。社長は子供のように「中途半端なコンサルより、ずっとタメになります」と頷くばかりだった。
盗み聞きしてしまうのは、お代わりのタイミングを計るホテル時代からの癖だ。その男性が名士の出で、全国をこうして回ってる人であることは解った。それはタバコの吸い方や酒の飲み方、振る舞いでも判る。僕のよく知る50歳の社長が、全幅の信頼を抱きながら「今日はご一緒できて良かったです」と笑ってた。
「この店は、どういう想いの店なのですか?」
矛先が僕に向くと、いつものように店は家だと思ってることや、ドア一枚の敷居はどの店にでもあって、こうして互いに話すことで「また来ていただきたい」「また来よう」というコンセンサスができると思ってるという旨の話をした。
「最近の広告宣伝って、その対象に迎合しているモノも多いですよね 万人にアピールして、そこから幾つかを取り込めばいい的な…… もっと間口が狭くてもいいと思うんです 僕の店は、そういう感覚を持っていたい」
そう話すと男性は、
「そういう店は少なくないとダメ ここは入ったらまず暗い印象 マスターの顔もすぐには分からない でも、だんだん目が慣れてくると色んなモノが見えてくる 内装も、酒の種類も、マスターの人柄も 僕はこんな店が好きです」
僕の気持ちを知ってか、ホント、中途半端なコンサルより有り難い分析である。他に無い特別感を認めてくれた。またお会いしたいと思ったので、僕は名刺を差し出した。そしていただいた名刺で、今までの話の流れが理解できた。
男性は、その飲料メーカー本社の企画室参事だった。
いつか、御社の広告が創れたらいいですね。 そんな言葉で、僕は二人を見送った。
※今日のヒトコト
【 武勇伝は人が伝えることであって、自ら語ると格好悪い 】
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