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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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火曜の深夜、帰り際に神戸ラグビーOB・道埜が「ちゃんと寝てくださいよ」と言って店を出ていった。彼もまた、この日記を見てくれているようだ。

確かに近頃寝ていない。店は夜中までやってて、真っ昼間に打ち合わせが入る。しかしそれは今までやってきたことだし、上手い切り抜け方は身に付いている。一番の悩みは、マンションの修繕工事の音だ。朝8時半くらいからドリルやトンカチ(死語)の音が壁を伝ってするのだ。僕がキャメロン・ディアスと甘いヒトトキを過ごしている時や、SMAPの一員でコンサート中に起こされてしまう。このどさくさに紛れて、ガンガンとリフォームでもしてやろうかとさえ思う。

そんな心配をしてくれた道埜が、 過日に書いた日記 を見て、映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」を子供と観に行ったようだ。親子で映画。僕も小学校低学年くらいまでよく行った。思えばあの頃と今では、大人になった以外にヒーローものの「何かが変わった」印象がある。それは何なのだろう。

現在は、ストーリーや複雑な登場人物に、大人を巻き込む(特に、男前俳優で若年主婦層を取り込む目論見や、グッズの多さなど)リアル感がある。情報過多の時代に、もう子供だましは使えない。しかしそういう部分ではなくて、僕には映画を見終わったあとにしっくり来ない「何か」が気になった。

「イベント」を大きく分けて1.アプローチ 2.本番 3.終了後とする。1に関しては、告知・パブリシティ、まつりの前のマチの雰囲気(ex.やぐらが組まれている 屋台が出始めた)など。2は祇園祭に代表される宵々山、宵山、山鉾巡行のような日程の演出も含めての、本番(スポーツならば試合)。そして最後に3で言う、まつりの余韻。皆口々に、今年のまつりはあぁだこうだと振り返りながら、マチは静けさを取り戻し、いつもの変わらない生活が始まる。

実はこの3項目の内、一番手を抜いてしまうのが3番目の「終了後」なんだと思う。披露宴の引き出物じゃないが、何かを持って帰ってもらうことを履き違えて、どこかの協賛メーカーのサンプリングで誤魔化したり、うんざりするような帰りの人混みでさっきまでの「まつり」が興醒めしたりと、終わったらハイ帰ってくださいよ!と言わんばかりに、「次もまた来ようね」と思わせるのは、個人的に好きなアーティストのライブくらいのものだという悲しい現状がある。

話をウルトラマンに戻せば、所謂お子様映画には「参加型」のイベント的なものが多かった。映画館の入口で渡されるアイスラッガー(セブンの変身用 「仮面の忍者赤影」の時は赤影の仮面)には、目の左右に赤と青のセロハンが貼ってあって、「そういうシーン」に掛けると絵が3Dで飛び出したり、見えないモノが見えてきたりした。もちろん映画が終わったあとはそのまま、さしずめヤクザ映画を観終わった肩で風切る歩き方の如く、子供達は皆ヒーローになってソコを飛び出して行った。今から思えば、それはまさしく子供だましで型紙に輪ゴムの簡易な造りだったけれど、子供にすれば行った証であり宝物だったわけだ。

イマドキは玩具メーカーの思惑とすれば、本物に近いレプリカを売るのが筋なのだろう。映画を観たあと、百貨店にでも行って買ってくれと言いたげだ。しかしナンだか、あの安っぽい仮面が即席のヒーローが、スクリーンの向こうのヒーローへの近道だった気がしてならない。

今でもあるのかな?お子様ランチ。あのチキンライスかオムライスに突き刺さった、爪楊枝の日本の旗。それは子供の特権で、食べ終わったご褒美に、指でクルクル回しながら持ち帰ったものだ。大人になってその価値なんて見えないし、どこにやったのかももう分からない。ただ、金額や流行に否が応でも左右されるようになる「大人」よりも、とても純粋に楽しめた『余韻』だった。

マリナーズは試合後に老人だけをグランドに入れ、一塁からホームまで歩かせる習慣がある。ラグビーも、子供だけは芝生に入って行けるようにすればいい。

守るべき「か弱きもの」ほどに、そういうことは鮮明に覚えているからだ。


※今日のヒトコト
ラグビー選手って、ヒーローに近いよな  それ、今後のポイント】


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