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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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木曜日、店の近くの中華に行くと、何度も店に掛かってくる電話にしどろもどろになってる中国人店主のオヤジさんがいた。いつもの嫁さんがいない。

ずっと一点を見つめたまま動かない娘も、頬のホクロから毛が育ち続ける息子もいない。僕のオーダーもままならない状況で何度も出る電話を聞けば、どうやら店に来ようと思ってる人に場所の説明が上手くできないようで、嫁さんは迎えに行ったが会えてないらしい。大学の同級生ヨックン(42歳だが大学のあだ名のまま)が、少し早めに店に来ると電話があったからいつもより早く開けないといけないが、まだ時間はあるとスポーツ新聞を広げていた。

「チョッ、チョトスミマセンネ チョトチョト……」

オヤジさんは、ザ・たっちばりに僕に謝っているんだと思ったので「いえいえ」と顔を上げると、僕に受話器を付きだしている。「アナタ、セツメイスル」従業員でもないのに、オープンから一年ほど経ったこの店は、僕をファミリーに加えてくれたようである。多分、そういう意味ではないのは解ってる。

さて、小咄も終わったところで。水曜に来ていた取材メールは全国誌の編集者からだった。40歳代以上を対象の男性誌、ちょいワルおやじブームの走り。博報堂の知人によると昔は、「個人的にライフスタイル(服や車、家、家族の紹介など)が載ったら恥ずかしい」雑誌ランキングに入ってた本である。平尾誠二氏や加藤雅也兄ぃが表紙を飾ったこともある。サイトメールは文字化けなどがあり、会社の方に再送してもらう旨伝えると、返ってきたメールでその趣旨が解った。

『横浜・神戸 地元名士・著名人が教える 中華街でお気に入りの店』(仮)

突っ込みどころ、野村萬斎ほどに満載である。

まず第一に、僕は名士の出ではない。京都は公家の出で、カカ様は眉がマルというのは嘘だ。次に、著名人でもない。加納町で15本の指に入るバーテンダーというのも微妙だ。そして、僕は中華街で中華をあまり食べない。そんな僕でもいいのかと思うが、とりあえず返事だけした。

「僕は中華街では中華を食べません 中華街の和食店なら知っています」

相手はズッコケたはずだ。

でも中華街は、週に3度くらいは行くのです、それは……みたいな話は書いた。それと、店の近くの大衆中華じゃなく、本格中華(この表現はいかがなものか?キュイジーヌよりいいか)も知ってます、でも中華街じゃない、とも書いた。

横浜に行ったときに思った。これは地元の人も行くよなって。路地も、九龍や蛇頭に追いかけられる主人公が飛び出してきそうなところがたくさんある。観光化されていない一郭は、地元案内人の「とっておき」だったりする。神戸にもあればいいのだけど。いい機会だから、神戸の「中華街でお気に入りの店」、今から探してみるか。ともかく、この取材に適任なのかはその雑誌次第である。

僕はいつも中華街のど真ん中を、そして観光客で作られる行列を横切っている。目的は元町一番街(商店街)なんだけど、栄町に車を停めてそうすることが、近道というよりも単純に気に入っている。過日に、京都出身の僕が久々に行った金閣寺みたいな感覚がいつもする。

『地元名士・著名人が教える 中華街でお気に入りの歩き方』なら話せるかも。

ただし、名士も著名人も抜きで。


※今日のヒトコト
12/23(土)天皇誕生日は開いてます


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