|
|
ラグビーワールドカップ開催中8日土曜の深夜、フランス現地から電話があった。向こうは夕食時、日本対オーストラリア戦を観た後の興奮冷めやらぬ友人からだった。国際電話の煩わしさもなく、今ではローミングがされて異国間で普通に話ができる。そうかと思えば週明け10日月曜日。夕方に見知らぬ携帯番号が入った。
「シガサンデスカ？ロイシーデス」ん？誰？？神戸製鋼Steelersのラグビー選手、 ロイス・ウィリス からだった。彼は元NZ代表オールブラックスの選手で2m近い大男、まさに縁の下の力持ち、頼りになる選手である。日本にやって来てもう何年にもなるが、それにしても日本語が上手過ぎるから、ロイシーだとは思わなかった。考えてみれば、今まで神戸製鋼に来た外国人選手は知っていても、携帯電話で話したことは一度もない。英語が堪能ではないこともあるが、やはり外国人との顔の見えないコミュニケートは難しいものである。しかしロイシーは全く問題がない。
僕のデザインしたJK-Tシャツ（ジョン・カーワンバージョンTシャツ 日本代表ヘッドコーチ 彼も伝説の元NZ代表）を、Steelers南條健太を介して渡してもらったのだが、そのお礼の電話だった。過日東京でJKと、神戸のロイシーやクリビー（ ロン・クリブ 同じく元NZ代表）と仲がいいよと話していたら、「ロイシー、ジェントリー」と言っていたので、じゃあ君のTシャツ渡すねと約束していた。「クリビーは？」と僕は聞かなかったが、おそらくJKと世代が違うのか、マオリ族のタトゥーがびっしり二の腕に入った「やんちゃな」クリビーだから、ジェントルマンという表現とは行かないのだろう。性格の違いは僕にも解る。
ロイシーは実際にNZで鹿狩りをしていたので、ライフルの怖さを知っているからやらないらしいが、クリビーはゲラゲラ笑いながら僕にBB弾を撃ってくる。ラグビーの先輩として敬うロイシーに対し、クリビーは僕を友達だと思ってる。（三宮のラウンドワンで神戸製鋼選手達がボーリングをしていた時、あまりに騒いでた彼らを睨んできたヤンキー集団にクリビーが二の腕を見せたら、彼らは睨むのを止めたらしい 多分腕回りは50cm以上ある）
「Tシャツ、カッコイイデスネェ サイズ？ダイジョウブデス アリガトウゴザイマス」カタカナで書いたが、所謂外人イントネーションではなくロイシーは流暢である。「最近、ツルケン（鶴長 神戸製鋼ラグビーOB現社員）とダーツやってるらしいね？調子はどう？」と聞くと「ワタシハゼンゼンウマクナイデス デモカレハホトンドマイニチサンノミヤニイッテレンシュウシテマス シンジラレナイデスネェ」とシンジラレナ〜イはヒルマン監督ばりに外国人だったが、その辺にいる話しを聞かない日本人よりちゃんと会話ができる。
実際、神戸に来る外国人はニュージーランダーに限らず、生活至便なことやその土壌から神戸を好きになり住み続けたいと思う人が多いと聞く。確かに日本人の僕でも、この住み心地のいい環境は幾つか住んだ中でも最高位に入る。神戸製鋼の選手に関しても、日本語を自ら学び、郷に入っては郷に従う外人が多いのは驚かされる。（スパイラルヘアーの頃の平井堅みたいなクリビーはそれほど日本語は上手くないが、彼も勉強しているし、言葉足らずは特有の愛嬌でカバーしている）
健太に聞けば、ロイシーは練習が終わった頃に「サガサン…ソガサン…シガサンノケイタイナンバーヲオシエテクダサイ」と言ってきたらしく、ナンと登録名は「しが」と英語ではなくちゃんとひらがなで入れたそうである。勿論彼らはまだまだ完璧ではないが、彼らに学ぶべき、気付かされるところはたくさんあるのだ。
今フランスで開催されているワールドカップで、優勝と目されるニュージーランド・オールブラックス。国技であるラグビーの代表選手になるという事は、羨望の的である「英雄」を意味する。そんなヤツらと遊んだり、酒を酌み交わすことができるのは共通言語が「ラグビー」だったからだ。とても有り難く嬉しい。
スポーツや音楽は、国を越えてコミュニケーションが取れる。ただし、会話に戸惑ったとしても
、僕にはクリビーの様な二の腕はないことが気掛かりである。
※今日のヒトコト
【しかし彼らはどう考えても、僕らより柔軟性があると思う クリビーはあの風貌で、ちゃんと箸を使いながらチャーシューメンを食べる 】
※志賀氏的伝言板
【 店の椅子、全面張り替えしました！気持ちいいべ 】
◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ！ （HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり！）
◆携帯から見るブログ版！ http://bar-shiga.ameblo.jp/
※加納町 志賀とはどんなヤツ？
【>>>プロフィールとバイオグラフィー（一部）はこちら……】
|
