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■ 中毒性日記 2011
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜日もいい天気。Twitterにもつぶやいたように、幾つかの打合せが全てスムーズに終えられた。潮の満ち引きのようにバイオリズムは巡ってゆくものだから、いいことも悪いこともあるし、求めても届かないことだってある。そんな中でも、そう思えることは稀有であり、素直な喜びを感じる春である。

先日受けた取材、その雑誌社から電話があり急遽誌面を変更、先の震災へのメッセージを欲しいと言われた。神戸の地震に遭った人だからということらしいが、僕が頑張れなんて言うのもおこがましいので、「1995年の震災で神戸に残り、その年8月に店を始めた経緯があります 『そこから始まる』こともあると思って欲しい」とだけ告げた。事実、あの強大な一押しがなければ僕は神戸にいない。

岐路なんていう道標が幾つか見えたとしても、それを決める術は様々である。往々にして人は楽な方を選ぶが、中にはひねくれて反対をわざと試そうとする。僕はどう考えても後者の歴史の中に生きている。店のやり方も、人との接し方も不器用だと思う。昼のデザインに関わる仕事は、提案こそしても営業はしない。店でも「ここで一番高い酒持って来い!」と言うお客様には、角瓶を勧めている。

つまり儲からない。だが、精神的には満ちている分、気の置けない人との繋がりは広がった。打算などそこにない。迎合もない。あるのは自己だけだ。

そんな僕があの震災で、誰もが反対したスタイルの店を始めた。「客は店を選べるが、店は客を選べない」なんていうセオリーを無視したのだ。案の定、行列のできる店なんかではないが、顔も素性も解る確かな人の繋がりが安心を生んだ。

今回の地震では、特に至便なTwitterやfacebook、mixiなどで「その人となり」本音がよく解った。これほどの大きなことがない限り見えない姿でもある。安全な高台から、情報を右から左に流し優越感に浸る人。自分本位な人。今必要で的確な言葉を選べない人。そして、逃げる人と逃げない人。

そのマチを離れずに住み続けることを決めたのならば、そこから必ず新しき何かが刻まれてゆく。打ちひしがれた人々に頑張って欲しいなんて言えないが、少しでも踏み出したその一歩が、時を経てソクセキになるという人生があり、それは逃げなかった人にしか解り得ないことだと伝えたい。何より僕がそうだった。

太陽がまた昇るように、今日もその一日がそこから始まっている。


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